もちつき、お年玉…。お正月にまつわるキーワードはいろいろあるが、日本の伝統的な遊びである「すごろく」もその一つ。しかし、進化したボードゲームやコンピューターゲームに押され気味で、正月に見かけることも少なくなった。伝統的な遊びの歴史を知り、楽しんでみよう。(牛田久美)
偶然を競い、コマを進めるすごろく遊び。昔は貝殻、木片、ヤギやヒツジのくるぶしの骨を転がし、豊年か、疫病がはやらないかなど神様の意思を占った。
「紀元前7000年ごろの骨が各地で見つかっている。世界中、人間の発想は共通していたのですね。やがて骨を転がしてコマを進めたり、相手のコマを追い越したりする面白いルールが生まれたようです」
世界の遊びの変遷を『すごろく』(法政大学出版局)にまとめた遊戯史学会の増川宏一会長(79)によると、ウイグルのすごろくと同じものが奈良の正倉院にあるという。遊び方は、5世紀の東ローマ帝国の記録から見つかった。
日本でも次第に広がり、江戸期に全盛を迎えた。人気があったのは、東海道の宿や名所を紹介する「道中すごろく」。「参勤交代で江戸へ詰める武士には良い土産。『桑名で焼きハマグリを食ってねえ』などと、みんなで笑いながら郷里で楽しんだのでしょう」(増川会長)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091230-00000023-san-soci
